用語集
多様性とインクルージョン入門コースで使われる主要な用語(42語)をまとめています。
- アライ(あらい)
- 当事者ではないが、当事者の立場を理解し、支援する立場で行動する人。D&Iの文脈では、マジョリティの立場から当事者を支援する役割を指す。「同盟者」「支援者」を意味する英語 ally から来ている。
- → レッスン7
- アウティング (あうてぃんぐ)
- 本人の同意なく、性的指向・性自認・障害・病気などの機微な情報を第三者に伝える行為。2020年のパワハラ防止法の指針改正で、パワハラの一類型として位置づけられた。
- → レッスン4
- アンコンシャスバイアス (あんこんしゃすばいあす)
- 無意識の偏見や思い込みのこと。誰の中にもあり、誠実な人ほど自分のバイアスに気づきにくい。採用・評価・会議など、職場のさまざまな意思決定に影響する。
- → レッスン2
- インクルージョン(いんくるーじょん)
- 「違いを持つ人々が組織の中で活かされている状態」。日本語では「包摂」「包含」と訳される。ダイバーシティが「違いの有無」を指すのに対し、インクルージョンは「違いがどう扱われているか」を指す。
- → レッスン1
- インクルーシブリーダーシップ(いんくるーしぶりーだーしっぷ)
- 多様なメンバーがそれぞれの能力を最大限発揮できる環境を作るリーダーシップ。デロイトは「コミットメント」「勇気」「バイアスの認識」「好奇心」「文化的知性」「協働」の6特性に整理している。
- → レッスン7
- 合理的配慮 (ごうりてきはいりょ)
- 障害のある人が、障害のない人と同じように機会を得られるよう、企業が過重な負担にならない範囲で必要な調整・変更を行うこと。2024年4月の改正障害者差別解消法施行で、民間企業にも法的義務化された。
- → レッスン4
- 心理的安全性 (しんりてきあんぜんせい)
- チームの中で、対人関係上のリスクを取っても安全だと感じられる共通認識。ハーバード大学のエイミー・エドモンドソンが1999年に提唱した概念。インクルージョンを支える土台となる。
- → レッスン3
- システム1・システム2(しすてむわん・しすてむつー)
- ノーベル経済学賞を受賞した心理学者ダニエル・カーネマンが整理した思考の二つのモード。システム1は速い思考(直感的・自動的)、システム2は遅い思考(意識的・論理的)。アンコンシャスバイアスはシステム1で起きやすい。
- → レッスン2
- ステレオタイプ (すてれおたいぷ)
- 特定のグループに「典型的な特徴」を当てはめて判断する傾向。「女性は細かい仕事が得意」「外国人はコミュニケーションが苦手」など、属性で個人を判断してしまう思考パターン。
- → レッスン2
- ステレオタイプ脅威 (すてれおたいぷきょうい)
- 偏見を持たれる側が、そのステレオタイプを意識することで本来の力を出せなくなる現象。職場のバイアスは「決める側」だけでなく「決められる側」のパフォーマンスにも影響する。
- → レッスン2
- SOGIハラ(そぎはら)
- 性的指向(Sexual Orientation)・性自認(Gender Identity)に関する侮辱・揶揄・差別的扱い。2020年のパワハラ防止法の指針改正で、パワハラの一類型として位置づけられた。
- → レッスン4
- ダイバーシティ(だいばーしてぃ)
- 組織における「人々の違い」そのもの。日本語では「多様性」と訳される。性別・年齢・国籍など目に見えやすい違い(表層的)と、価値観・経験・性的指向など目に見えにくい違い(深層的)に分けられる。
- → レッスン1
- DEIB(でぃーいーあいびー)
- Diversity, Equity, Inclusion & Belonging の略。DEIに「Belonging(帰属意識)」を加え、「ここにいてよい」と感じられる状態まで踏み込んだ概念。
- → レッスン1
- ニューロダイバーシティ(にゅーろだいばーしてぃ)
- 「神経の多様性」を意味する造語。ASD・ADHD・LDなどの発達特性を「障害」ではなく「人間の脳の働き方の多様性」として捉える視点。1990年代後半にジュディ・シンガーが提唱した。
- → レッスン5
- 人的資本開示 (じんてきしほんかいじ)
- 人材・組織に関する情報を、有価証券報告書・サステナビリティ報告書などで開示すること。日本では2023年3月期から、上場企業に対して義務化された。
- → レッスン1
- 表層的ダイバーシティ・深層的ダイバーシティ(ひょうそうてきだいばーしてぃ・しんそうてきだいばーしてぃ)
- ダイバーシティを2つに分けた区分。性別・年齢・国籍など目に見えやすい違いを「表層的」、価値観・経験・信仰・性的指向・神経の多様性など見えにくい違いを「深層的」と呼ぶ。
- → レッスン1
- マイクロアグレッション (まいくろあぐれっしょん)
- 意図的かどうかにかかわらず、特定の属性を持つ人に対する小さな侮辱・否定的なメッセージ。「日本語上手ですね」「女性なのに数学が得意なんですね」など、悪意はなくても積み重ねが当事者を消耗させる。 → 関連:レッスン2・7
- YMYL (わいえむわいえる)
- 「Your Money or Your Life」の略で、医療・健康・法律・金融・安全など、お金や人生に大きな影響を与えるテーマを指す。元はSEOで使われた用語だが、企業の情報発信全般で扱いの慎重さが求められる領域として広く参照される。 → 関連:本コース直接の出題はないが、レッスン2の信頼性議論と関連
- リバースメンタリング(りばーすめんたりんぐ)
- 通常のメンタリング(先輩が後輩を指導)と逆方向で、若手社員がシニア社員のメンターとなる仕組み。世代間相互理解、シニアのデジタル習熟、若手の経営視座の獲得などを目的とする。
- → レッスン6
- LGBTQ+(えるじーびーてぃーきゅーぷらす)
- Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)、Queer/Questioning(クィア/クエスチョニング)の頭文字、および「+(プラス)」でさらに多様な性的指向・性自認を含む総称。日本ではLGBT・LGBTQ・LGBTQ+などの表記が併用される。
- → レッスン4
- LGBT理解増進法(えるじーびーてぃーりかいぞうしんほう)
- 正式名称は「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」。2023年6月23日施行。理念法で罰則はなく、企業への義務は努力義務にとどまる。
- → レッスン4
- ADHD(えーでぃーえいちでぃー)
- Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder(注意欠如・多動症)の略。注意の持続が困難・衝動性・多動性・実行機能の困難さが特性として挙げられる。瞬発力・発想の柔軟さ・興味への没入などが強みになりうる側面もある。
- → レッスン5
- ASD(えーえすでぃー)
- Autism Spectrum Disorder(自閉スペクトラム症)の略。対人関係や社会的コミュニケーションの困難さ・興味の限定・反復的な行動・感覚過敏などが特性として挙げられる。深い専門性・パターン認識・正確性などが強みになりうる。
- → レッスン5
- Diversity Wins(だいばーしてぃうぃんず)
- マッキンゼーが2015年・2018年・2020年と継続調査している、ダイバーシティと業績の関係に関するレポートのシリーズ名。経営層のダイバーシティが高い企業は、業績指標で平均を上回る傾向があると報告されている。
- → レッスン8
- HSP(えいちえすぴー)
- Highly Sensitive Person(高感受性)の略。心理学者エレイン・アーロンが提唱した気質で、医学的な診断名ではない。感覚情報・対人情報への高い感受性、深い情報処理、共感性などが特徴とされる。
- → レッスン5
- IAT(あいえいてぃー)
- Implicit Association Test の略。ハーバード大学が公開している「潜在連想テスト」で、自分の中の無意識の連想(性別と職業、人種と評価など)を測定できる。Web上で誰でも受けられる。
- → レッスン2
- ISO 30414(あいえすおーさんまんよんひゃくじゅうよん)
- 2018年に発行された人的資本情報開示の国際ガイドライン。11領域・58指標を整理しており、法律ではないが、グローバルな共通言語として参照される。
- → レッスン8
- JEDI (じぇだい)
- Justice, Equity, Diversity & Inclusion の略。DEI に「Justice(正義)」を冠し、社会的な不正義の是正まで含めた概念。
- → レッスン1
- LD(えるでぃー)
- Learning Disabilities(学習障害/限局性学習症)の略。読み(ディスレクシア)・書き・計算など、特定の領域に困難さが現れる。視覚的理解の強さ・創造性などが強みになりうる側面もある。
- → レッスン5
- Project Aristotle(ぷろじぇくとあーきれす)
- Googleが2012年から数年間かけて行った社内調査の名称。チームの成果に最も強く相関する要素を分析し、心理的安全性が最重要であると結論づけた。
- → レッスン3
該当する用語が見つかりません。