用語集
コーチング実践コースで使われる主要な用語(68語)をまとめています。
- インスー・キム・バーグ(いんすー・きむ・ばーぐ)
- アメリカの臨床家。スティーブ・ド・シェイザーとともに、問題の原因分析より解決した状態に焦点を当てる短期療法を確立したとされる。 → レッスン 4
- 内なる障害 (うちなるしょうがい)
- WOOP における「Obstacle」の段階で扱う概念。上司や環境など自分の外側にある障害ではなく、先延ばしにする癖や特定の場面での不安など、自分自身の内側にある障害を指す。 → レッスン 4
- エグゼクティブコーチング
- 経営層を相手にするコーチング。孤独・利害の複雑さ・守秘の重要性という、ほかの階層にはない構造的な特徴を持つ。 → レッスン 8
- オートクライン
- 自分が話した言葉を自分の耳で聞くことによって、話す前には気づいていなかったことに気づく現象。日本のコーチングの実務でよく使われる言葉で、セルフコーチングの効果を支える。 → レッスン 6
- 解決志向 (かいけつしこう)
- 問題の原因を掘り下げるより、うまくいっている部分や解決した状態に焦点を当てる発想。短期療法に由来するとされる。 → レッスン 4
- カウンセリング
- 過去の経験や心理的な困難に向き合い、心の状態を整える関わり方。専門資格に基づく実践が中心で、コーチングとは力点の置き方が異なる。 → レッスン 1
- ガブリエレ・エッティンゲン
- 心理学者。ポジティブな未来を思い描くことと、それを妨げる内なる障害を対比させる WOOP という型を提唱した。 → レッスン 4
- キャリブレーション
- 相手の表情、視線の動き、声のトーン、姿勢のわずかな変化を観察し、今どんな状態にあるかを読み取る技術。ペーシングとミラーリングの土台になる。 → レッスン 3
- 許可を得て提案する (きょかをえてていあんする)
- 「一つ提案してもいいですか」と相手の許可を取ってから意見を述べる姿勢。ダイレクティブとノンディレクティブの中間に位置し、相手の主体性を保ちながら情報を渡せる。 → レッスン 5
- 基盤を体現する (きばんをたいげんする)
- ICF コンピテンシーの視点の一つ。自分の思い込みや価値観が対話にどう影響しているかを常に振り返る、コーチとしての在り方を指す。 → レッスン 2
- 書くセルフコーチング(かくせるふこーちんぐ)
- 頭に浮かんだ考えを書き出し、自分に問いを立てて自分で答える、セルフコーチングの実践方法。後から読み返して振り返れる点が話すこととの違いになる。 → レッスン 6
- クライアント役
- ピアコーチングにおいて、話を聴いてもらう側の役割。コーチ役と交代しながら務める。 → レッスン 6
- 権力勾配 (けんりょくこうばい)
- チームの中にある役職や立場の高低差。権力勾配が強く働くチームでは、役職の高いメンバーの発言に異論を挟みにくく、沈黙が生まれやすい。 → レッスン 7
- 合意を交わす (ごういをかわす)
- ICF コンピテンシーの視点の一つ。コーチングの関係を始める際に、何を扱い、何を扱わないか、守秘の範囲などを確認する、関係全体を形づくる約束。 → レッスン 2
- コーチング
- 相手が自分で答えにたどり着ける関係と場を設計する関わり方。答えを持たない側の技術であり、答えを持っているなら教えたほうが早いという前提に立つ。 → レッスン 1
- コーチング資格
- 対人支援の質を一定水準に保証する仕組み。本コースは資格取得の手順やカリキュラムを扱わず、資格の有無にかかわらず日々の対話で土台を磨き続ける姿勢を重視する。 → レッスン 8
- コーチングの限界
- コーチングが万能ではないことを示す考え方。強い心理的な不調や、法律・税務など専門知識が必要な判断は、コーチングの範囲外であり、専門家に橋渡しする。 → レッスン 1, 8
- コーチング文化
- 組織全体にコーチング的な関わりを広げる際の考え方。小さな規模から始め、コーチングを万能薬として扱わないことが定着の鍵になる。 → レッスン 8
- サイレントワーク
- 話す前に数分間、各自が考えを書き出す設計の工夫。声の大きさに左右されず、全員が自分の考えを一度言語化してから発言に進める。 → レッスン 7
- 全員が話す設計 (ぜんいんがはなすせっけい)
- 声の大きい人や発言に慣れている人ばかりが話す状況を避け、全員が発言する機会を意図的に作る工夫。ラウンドロビンやサイレントワークが含まれる。 → レッスン 7
- システムコーチングの視点
- 組織を一つのまとまりとして捉える視点。個々のメンバーの能力だけでなく、関係の持ち方やチームとしての習慣に働きかける発想。 → レッスン 7
- 姿勢のスペクトラム(しせいのすぺくとらむ)
- ダイレクティブとノンディレクティブを両端とする、幅を持った姿勢の連続体。二択ではなく、場面に応じてどこに立つかを選ぶ。 → レッスン 5
- 守秘義務 (しゅひぎむ)
- 話した内容を、本人の同意なく第三者に共有しないという原則。経営層を相手にするコーチングではとりわけ重要になる。 → レッスン 2, 8
- 心理的安全性 (しんりてきあんぜんせい)
- チーム全体で「発言しても不利益を受けない」という認識を指す、集団や組織の状態を表す言葉。対 1 の対話の中で生まれるラポールとは扱う範囲が異なる。 → レッスン 2
- 信頼と安全を育む(しんらいとあんぜんをはぐくむ)
- ICF コンピテンシーの視点の一つ。相手が本音を話しても評価されない、失敗を話しても責められないという感覚をつくる関わり。 → レッスン 2
- スーパービジョン
- 経験を積んだ指導者から、自分のコーチングについて助言を受ける仕組み。うまくいかなかった対話や判断に迷った場面を振り返るために使われる。 → レッスン 8
- スケーリングクエスチョン
- 「0 点から 10 点までの尺度で、今の状態は何点ですか」と尋ねる問い。抽象的な感覚を数字に変換し、次の一歩を考えやすくする。 → レッスン 4
- スティーブ・ド・シェイザー
- アメリカの臨床家。インスー・キム・バーグとともに、解決志向の考え方の土台となる短期療法を確立したとされる。 → レッスン 4
- 成長を促す (せいちょうをうながす)
- ICF コンピテンシーの視点の一つ。対話の中で相手が得た気づきを、実際の行動につなげる働きかけ。 → レッスン 2
- 背骨(コーチングの)(せぼね)
- 相手が自分で答えにたどり着ける関係と場を設計するという、本コース全体を貫く発想の中心。対象が個人からチームに広がっても変わらない。 → レッスン 1
- セルフコーチング
- コーチという他者を置かず、自分自身に問いを向け、意図的に答えを探る営み。人に使う前に自分に使えるかを確かめるという発想に基づく。 → レッスン 6
- 積極的に聴く (せっきょくてきにきく)
- ICF コンピテンシーの視点の一つ。言葉の選び方の変化、語られない部分、声の調子まで含めて聴く姿勢。情報の受け取りにとどまらない。 → レッスン 2
- 存在感を示す (そんざいかんをしめす)
- ICF コンピテンシーの視点の一つ。コーチ自身が今この瞬間に落ち着いて在り続け、相手の反応に振り回されず、機械的にもならない状態。 → レッスン 2
- 中核メッセージ(ちゅうかくめっせーじ)
- 本コース全体を貫く 6 つのメッセージ。答えを持たない側の技術であることなど、各レッスンで繰り返し立ち返る土台になる。 → レッスン 1
- ダイレクティブ
- 姿勢のスペクトラムの一方の端。コーチが答えや方向性を明確に示す姿勢。 → レッスン 5
- 短期療法 (たんきりょうほう)
- 問題の原因を深く分析しなくても、うまくいっている例外的な状況を見つけて増やすことで変化を起こそうとする、解決志向の土台となる考え方。 → レッスン 4
- チームコーチング
- 複数人を同時に相手にするコーチング。個人の目標だけでなく、チームとしての目標や、メンバー同士の関係にも働きかける。 → レッスン 7
- チームの力学(ちーむのりきがく)
- チームの中にある関係性や習慣。個々のメンバーの能力とは別に、チーム全体の沈黙や発言のパターンに表れる。 → レッスン 7
- ティーチング
- 答えを持つ側が、その答えを直接伝える関わり方。前提知識がまだない相手や、正解が一つに決まっている領域で力を発揮する。 → レッスン 1
- 内部コーチ・外部コーチ(ないぶこーち・がいぶこーち)
- チームコーチングにおけるコーチの位置取り。内部コーチは日常の文脈を熟知している強みを持ち、外部コーチは利害関係から離れた視点を提供できる強みを持つ。 → レッスン 7
- ノンディレクティブ
- 姿勢のスペクトラムのもう一方の端。コーチがほとんど何も示さず、相手が自分の力だけで答えにたどり着くのを待つ姿勢。 → レッスン 5
- 橋渡し(専門家への) (はしわたし)
- 相手の状態が対話による内省では対応できない領域に入っているとき、産業医やかかりつけ医など適切な専門家につなぐ判断と行動。 → レッスン 8
- 非言語の同調 (ひげんごのどうちょう)
- 声のトーンと話す速さ、間の取り方、姿勢と視線の合わせ方、呼吸のリズムなど、言葉の内容以外の要素で生まれる同調。相手が無意識に感じ取っている。 → レッスン 3
- パワフルクエスチョン
- シンプルで、相手がまだ考えたことのない角度を開く問い。質問の形式ではなく、相手の内側に触れる効果によって捉えられる。 → レッスン 5
- 場に問いを置く (ばにといをおく)
- チームコーチングにおいて、個人を指名せず、部屋全体に向けて問いを投げかける技術。誰がどう応じるかという流れがチームの状態を映し出す。 → レッスン 7
- ピアコーチング
- 上司でも部下でもない、対等な同僚同士がコーチ役とクライアント役を交代しながら行う対話。 → レッスン 6
- ピーター・ホーキンズ
- コーチングの研究者。関係のリズムを整える CLEAR という型を提唱したとされる。 → レッスン 4
- ファシリテーション
- 複数人の対話や意思決定のプロセスを設計し、進行する関わり方。結論や合意にたどり着くことに力点を置く点で、チームコーチングと異なる。 → レッスン 1, 7
- フィードフォワード
- 過去の行動を振り返るフィードバックに対し、これからどうするかという未来の行動に焦点を当てる問いかけ。マーシャル・ゴールドスミス氏が広めたとされる。 → レッスン 2
- ペーシング
- 相手の話す速さ、声の大きさ、使う言葉の水準に、自分の話し方を合わせる技術。対人支援の実務で広く使われる。 → レッスン 3
- マーク・マカーゴウ
- コーチ。解決志向の発想を対話の型に落とし込んだ OSKAR を提唱したとされる。 → レッスン 4
- マーシャル・ゴールドスミス
- 経営思想家。フィードフォワードという、未来志向の問いかけを広めたとされる。 → レッスン 2
- ミラーリング
- 相手の姿勢や身振り、呼吸のリズムを、さりげなく合わせる技術。意識的な模倣ではなく、相手の状態に近づいていく感覚を指す。 → レッスン 3
- ミラクルクエスチョン
- 「今夜眠っている間に奇跡が起きたら」という形で、解決した未来を具体的に思い描いてもらう問い。 → レッスン 4
- メンタリング
- 経験を積んだ側が、自分の経験や人脈をもとに助言や機会を提供する関わり方。自分の中にある答えを引き出すコーチングとは異なる。 → レッスン 1
- 問題志向 (もんだいしこう)
- 問題の原因を掘り下げ、原因を取り除くことで解決に近づこうとする向き方。解決志向と対をなす考え方。 → レッスン 4
- 約束事 (やくそくごと)
- ピアコーチングを機能させるために交わす取り決め。第三者に伝えない、時間を事前に決める、評価に関わる話題を扱わないなどが含まれる。 → レッスン 6
- 誘導 (ゆうどう)
- コーチ自身が答えをすでに思い浮かべていて、その答えに相手を導くための問いを発している状態。ノンディレクティブに見える質問でも起こり得る。 → レッスン 5
- ラウンドロビン
- 発言する順番をあらかじめ決めておく設計の工夫。全員が輪番で必ず一言ずつ発言する形式で、発言の偏りを防ぐ。 → レッスン 7
- ラポール
- 対話をしている二人の間に生まれる、相互の信頼と同調の状態。意見が対立していても成立し、良い質問が機能するための土台になる。 → レッスン 2, 3
- リーディング
- 相手の速さに合わせるペーシングを経てから、少しずつ自分のペースに導いていくこと。「合わせてから導く」流れの後半にあたる。 → レッスン 3
- 力点 (りきてん)
- 答えの所在や対話の目的が、どこに置かれているかを示す観点。ティーチング・メンタリング・カウンセリング・ファシリテーション・コーチングの比較などで用いる。 → レッスン 1
- CLEAR
- Contract(合意を確認する)・Listen(聴く)・Explore(探る)・Action(行動を決める)・Review(振り返る)の 5 段階からなる対話の型。複数回にわたる関係のリズムを整えることに向く。ピーター・ホーキンズが提唱したとされる。 → レッスン 4
- GROW
- Goal・Reality・Options・Will の頭文字を取った、段階を踏んで目標から行動へ向かう対話の型。目標が定まっていない場面や、動けない場面、短い対話では機能しにくいことがある。 → レッスン 3, 4
- ICF(アイシーエフ)
- 国際コーチング連盟(International Coaching Federation)。コーチという関わり方に求められる行動指針を体系化している。 → レッスン 2
- ICF コンピテンシー
- ICF が定める、コーチの行動指針の体系。4 つの分野の下に、合計 8 つの行動指針を置く構造になっている。資格取得ではなく、自己点検の道具として使える。 → レッスン 2
- OSKAR
- Outcome・Scale・Know-how・Affirm and Action・Review の 5 段階からなる、解決志向の対話の型。短い対話でも一巡できる軽さが特徴。マーク・マカーゴウらが提唱したとされる。 → レッスン 4
- WOOP
- Wish・Outcome・Obstacle・Plan の頭文字を取った対話の型。ポジティブな未来と、それを妨げる内なる障害を対比させることで行動につなげる。ガブリエレ・エッティンゲンが提唱した。 → レッスン 4
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