プレゼンテーション設計
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コース概要
「資料はよくできているのに、なぜか伝わらない」「話すのは得意だが、資料が足を引っ張る」——プレゼンテーションの現場でくり返される2つの悩みは、実は同じ1つの原因から生まれています。話し始める前に「誰に何を決めてもらうか」を決めていないこと、そしてスライドの上で「目がどこを通るか」を設計していないことです。本コースは、話を組み立てる技術そのものではなく、その手前と、その先にある「聞き手の分析」「スライドの視覚設計」「声と身体の使い方」「質疑応答」「場面ごとの実践」に焦点を当て、8レッスンで体系的に学びます。話術は最後の1割にすぎない、という前提に立ち、準備の9割を丁寧に積み上げる構成です。
学習の流れ
レッスン1〜2で、プレゼンテーションのゴールを「伝えること」から「決めてもらうこと」に置き直し、聞き手を分析する視点を身につけます。ここが本コースの土台です。レッスン3〜5は「資料の設計」のレッスンで、話の骨組み、スライドの視覚設計、資料作成ツールの使い方を順に扱います。とくにレッスン4のスライドの視覚設計は、本コースでもっとも厚みのある内容です。レッスン6〜7は「デリバリーの技術」のレッスンで、声と身体の使い方、本番前のリハーサルと質疑応答への備えを扱います。レッスン6の声と身体も、レッスン4と並ぶ本コースの中心です。最後のレッスン8で、社内プレゼンやオンライン登壇といった場面別の実践と、コース修了後の学習の方向を案内します。前半(レッスン1〜2)は「考え方の土台」、中盤(レッスン3〜5)は「資料の設計」、後半(レッスン6〜7)は「デリバリーの技術」、終盤(レッスン8)は「応用と次の一歩」という四段構えです。
このコースで学べること
- ✓ プレゼンテーションの目的を「情報を伝えること」ではなく「聞き手に意思決定と行動を促すこと」に置き直して説明できる
- ✓ 聞き手を決める人・使う人・止める人に分類し、それぞれの関心と警戒点を踏まえて話の優先順位を組み立てられる
- ✓ 報告型・提案型・説得型のストーリー3型を使い分け、伝えたいメッセージに合った話の流れを組み立てられる
- ✓ 視線の流れとデザインの4原則(近接・整列・反復・コントラスト)を踏まえて、見た瞬間に意味が伝わるスライドを設計できる
- ✓ スライドマスターや発表者ツールなど、プレゼンテーションツールに共通する機能を理解し、崩れにくい資料を準備できる
- ✓ メラビアンの法則の誤読を避けたうえで、アイコンタクト・声・間の使い方を意識してデリバリーの質を高められる
- ✓ リハーサルの3段階と持ち時間管理の方法を実践し、質問の4類型に応じた受け答えができる
- ✓ 社内プレゼンやオンライン登壇など場面ごとの作法を理解し、自分の状況に合わせて資料と話し方を調整できる
対象者
業種・職種を問わず、人前で話す機会があるすべての方。社内会議での報告や提案、顧客への説明、社内勉強会、採用説明会、オンライン会議での発表などを想定。プレゼンが苦手だと感じている方、資料は作れるが話すのが不安な方、逆に話せるが資料が伝わらない方の双方を対象とする
講師紹介
蔵本 悠介(くらもと ゆうすけ)
プレゼンテーションデザイナー/登壇コーチ/元 上場メーカー ブランドコミュニケーション
美術大学のビジュアルデザイン学科を卒業後、広告制作会社でグラフィックデザイナーとして8年間、企業の競合プレゼンテーション資料の設計に携わり、営業担当者の本番前リハーサルにも数多く同席した。その後、東証プライム上場のBtoBメーカーのブランドコミュニケーション部門に6年間在籍し、経営層が社外で行う発表資料の監修、全社発表会の資料監修、社内向けの発表研修の設計と運営を担当。2023年に独立し、資料の設計と話し方の両面を指導するプレゼンテーションデザイナー・コーチとして活動している
受講される方へのメッセージ
「「資料は作れるけれど話すのが苦手」「話せるけれど資料が伝わらない」——どちらも、これまで数えきれないほど見てきた悩みです。プレゼンテーションは才能ではなく設計です。誰に何を決めてもらうかを先に決め、スライドの上で目がどこを通るかを整え、声と身体を道具として使いこなす。順番に積み上げれば、誰でも確実に伝わる話し方に近づけます。焦らず、1つずつ一緒に整えていきましょう」
レッスン一覧
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1
プレゼンテーションとは何か——「情報を渡す」から「行動を変えてもらう」へ
プレゼンテーションの目的を「情報を伝える」から「聞き手に決めてもらう」に置き直し、資料・話し方・場の3層モデルとコース全体を貫く6つの中核メッセージを学ぶ
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2
聞き手を読む——「誰に、何を決めてもらうか」
聞き手を決める人・使う人・止める人に分類し、事前に集めるべき情報と関心・知識量のマッピング、複数の聞き手が混在する場での優先順位のつけ方を学ぶ
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3
話の設計図——目的別のストーリー3型
報告型・提案型・説得型という目的別のストーリー3型と、SDS法、Before-After-Bridgeという型を使って、話の設計図を組み立てる方法を学ぶ
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4
スライドの視覚設計——見た瞬間に意味が届く1枚
視線の流れ(Z型・F型)とデザインの4原則、ホワイトスペース、色数の上限とカラーユニバーサルデザイン、ピクトグラムの使いどころなど、見た瞬間に意味が届くスライドの視覚設計を学ぶ
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5
ツールを味方にする——マスター・発表者ツール・投影環境
PowerPoint・Googleスライド・Keynoteに共通するスライドマスターや発表者ツール、ハンドアウトとの作り分け、投影環境のチェックポイントなど、ツールを味方につける方法を学ぶ
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6
声と身体——話し手が使える最後の道具
メラビアンの法則の正しい読み方を出発点に、アイコンタクトの配り方、発声と滑舌、話す速さ、意図的に置く間、あがりへの対処など、声と身体の使い方を学ぶ
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7
リハーサルと質疑応答——本番前48時間
通し練習・時間計測・録画セルフレビューの3段階のリハーサルと、持ち時間管理、質問の4類型と類型別の返し方など、本番前48時間の過ごし方を学ぶ
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8
場面別の実践と、次の一歩
社内プレゼンとオンライン登壇それぞれの作法、一枚企画書や1分で伝える型、振り返りの習慣化など、場面別の実践とコース修了後の学習の方向を案内する
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総復習テスト
全レッスンの内容を振り返るテスト
このコースの用語集(75語)
- アイコンタクト
- 聞き手に「自分に向けて話しかけられている」と感じてもらうための、視線の配り方。1人あたり数秒間視線をとどめ、会場全体をゆっくり見渡すのが基本とされる。
- あがり
- 人前で話すときに生じる緊張。完全になくすことを目指すより、会場に早めに慣れる、最初の一言を決めておくなど、現場で使える工夫で付き合うことが実践的とされる。
- アルバート・メラビアン(あるばーと・めらびあん)
- 米国の心理学者。1971年の著書『Silent Messages』で、感情や態度の伝達において言語と非言語の情報が矛盾する場合の比率を示す研究を発表した。
- 一枚企画書
- プレゼンテーションの内容を、1枚の紙またはPDFに凝縮した資料。話し手の説明がなくても、紙だけで意味が伝わることを目指す。デザインの4原則と情報の階層化を応用して作る。
- 1分で伝える型
- 立ち話など、その場で短時間の説明を求められたときに使う型。結論・理由・次の行動の3文で構成する。
- インフォグラフィック(いんふぉぐらふぃっく)
- 複数のデータや手順を、絵記号と図解を組み合わせて視覚的に整理した表現。ピクトグラムは、インフォグラフィックを構成する部品の1つ。