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スキルアップカレッジ

著作権・知的財産入門

コンプライアンス・法務 入門 全8レッスン 約200分

公開日:

コース概要

「著作権・知的財産」と聞くと、法務部や専門家が扱う難しい話だと感じる方が多いはずです。しかし、実際に画像を選び、文章を書き、商品名を決めているのは、現場で働く皆さん自身です。本コースは、著作権法の条文解説ではなく、「この素材は使ってよいか」「このツールは導入してよいか」「この名前は決めてよいか」を、業務の現場で自分の頭で判断できるようになることを目的とします。フリー素材・生成AI画像・OSSライセンス・肖像権・商標という、これまで体系的に扱われてこなかった5つの実務領域を中心に、判断の型と手順を身につけます。

学習の流れ

レッスン1で、業務のどの場面でどの知的財産権に出会うかを地図として整理します。レッスン2〜4は「素材やツールを使う」立場の実務を扱い、フリー素材とストックフォト(レッスン2)、生成AI画像(レッスン3)、OSSライセンス(レッスン4)の順で学びます。レッスン5〜7は「自社や他者の権利を守る」立場の実務に移り、肖像権とパブリシティ権(レッスン5)、自社が作った資産の権利帰属(レッスン6)、商標・意匠の実務プロセス(レッスン7)を扱います。最後のレッスン8で、侵害を発見したときと侵害を指摘されたときの初動、社内ルールづくり、コース修了後の学習方向をまとめます。前半が「選ぶ・使う」判断、後半が「作る・守る」判断という構成です。

このコースで学べること

  • ✓ 業務で知的財産に関わる場面を地図として整理し、どの権利がどこで関係するかを判断できる
  • ✓ フリー素材・ストックフォト・生成AI画像を、利用規約とライセンス条件に沿って安全に選べる
  • ✓ OSSライセンスが課す義務を理解し、ツールやライブラリを選ぶときに確認すべき点がわかる
  • ✓ 肖像権・パブリシティ権に配慮した撮影・掲載の同意プロセスを設計できる
  • ✓ 商標・意匠を決める前に踏むべき手順と、侵害を発見した、または受けたときの初動を実践できる

対象者

資料・社内報・SNS・Webページを作るすべての方、マーケティング・広報・企画・人事の担当者、業務でツールやライブラリを選ぶ方、新商品名やデザインの決定に関わる方、外部のクリエイターやフリーランスに発注する方

講師紹介

秋山 直之(あきやま なおゆき)

知的財産コンサルタント/元権利処理・知財法務担当

大手広告制作会社で著作権処理担当として7年間、写真・音楽・タレント肖像のクリアランス実務に携わる。その後、東証プライム上場メーカーの知財法務部門で8年間、商標出願・ブランド保護・OSS利用ポリシーの策定を担当。制作の現場と権利を守る側の両方を経験し、「現場が止まらない権利処理」を追求してきた。2024年に独立し、企業向けの知的財産研修と権利処理の伴走支援を行う。「規約を読む力」を全社員に広めることを使命とする

受講される方へのメッセージ

「知的財産と聞くと、法務部か専門家に任せる話だと感じる方が多いかもしれません。しかし実際に素材を選び、画像を作り、商品名を決めているのは、法務ではなく現場の皆さんです。本コースでは、難しい条文の解説ではなく、「この画像は使ってよいか」「このツールは導入してよいか」を自分で判断できる型をお伝えします。迷ったときに立ち止まれる人が、結局いちばんトラブルから遠い人です」

レッスン一覧

  1. 1

    知的財産の地図——業務のどの場面で、どの権利に出会うか

    著作権と産業財産権の違いを登録の要否で整理し、資料作成・Web・SNS・商品開発・ツール導入・外注という業務シーンごとにどの権利が関わるかを地図化する。権利者が複数いる場面への意識づけと、本コースの立ち位置を確認する

  2. 2

    素材を「使う」実務①——フリー素材・ストックフォト・CC

    「フリー素材」という言葉が指す状態の違い、利用規約で必ず見る7項目、有料ストックのライセンス種別、クリエイティブ・コモンズの実務判定、素材台帳という管理の発想を学ぶ

  3. 3

    素材を「使う」実務②——生成AI画像・動画の商用利用

    生成AIの出力を業務で使う前に確認すべき点、サービスごとに利用規約が異なるという前提、既存作品に似てしまったときのリスクと確認手段、社内での記録の残し方を学ぶ

  4. 4

    OSS ライセンスを読む——MIT /Apache 2.0 /GPL

    オープンソースが「条件付きの許諾」である理由、ライセンスが定める義務、主要ライセンスの比較、コピーレフトという考え方、自社製品への組み込みと社内利用の違い、SBOMという言葉を学ぶ

  5. 5

    人を写す・名前を使う——肖像権とパブリシティ権

    肖像権とパブリシティ権の違い、社員の撮影や採用ページ掲載の同意の取り方、退職後の扱い、顧客の声や導入事例での許諾、SNS投稿での注意点、同意書に入れるべき項目を学ぶ

  6. 6

    自社の資産を守る——職務著作・職務発明・限定提供データ

    社員が業務で作ったものの権利の所在、業務委託・フリーランスへの発注では権利が自動的に移らないという要点、職務発明と社内規程、限定提供データという新しい保護の枠組みを学ぶ

  7. 7

    名前とかたちを守る——商標・意匠の実務プロセス

    新しい商品名やロゴを決める前に踏むべき手順、自分でできる商標の事前調査、区分という考え方、意匠が守るものの範囲、社内から専門家へ相談を上げるタイミングを学ぶ

  8. 8

    侵害された/してしまったときの初動と、社内ルールづくり

    自社コンテンツが無断利用されたときの初動、逆に指摘を受けたときにやってはいけないこと、社内ルールとして整えるべきもの、国際比較の視点、修了後の情報源を学ぶ

  9. ✓

    総復習テスト

    全レッスンの内容を振り返るテスト

このコースの用語集(82語)
意匠
物品・画像・建築物・内装のデザイン(形状・模様・色彩の組み合わせ)を指す言葉。意匠権によって保護される対象。
意匠権
製品や画像・建築物・内装のデザインを保護する産業財産権。特許庁への出願と登録によって権利が発生する。
オープンソースソフトウェア(おーぷんそーすそふとうぇあ)
ソースコードが公開され、一定の条件のもとで誰でも利用・改変・再配布できるソフトウェア。無料でも無条件ではない点に注意が必要。
写り込み
撮影の意図した被写体以外の人物が、写真や映像に偶然写り込むこと。イベント撮影などで肖像権への配慮が必要になる場面。
営業秘密
秘密管理性・有用性・非公知性の3要件を満たし、不正競争防止法で保護される情報。外部に一切出さないことを前提とする点で限定提供データと異なる。
クリエイティブ・コモンズ
作者が「この条件を守れば自由に使ってよい」と意思表示するための国際的なライセンス表記の仕組み。BY・SA・NC・NDなどの組み合わせで条件を示す。