用語集
プロジェクトリーダー実践コースで使われる主要な用語(82語)をまとめています。
- アサイン率 (あさいんりつ)
- メンバーがプロジェクトにどの程度の時間を割いて参加するかを示す指標。100%・50%・20%の3水準で設計し、タスクの重要度と専門性のバランスで決める。
- アラン・R・コーエン
- 組織行動学者。デビッド・L・ブラッドフォードとともに1989年に『Influence Without Authority』を著し、2005年に第2版を出版した。組織内の協力を通貨の交換として捉える枠組みを体系化した。
- → レッスン4
- エスカレーション
- 自分の裁量では対応できない問題を、より上位の立場に相談・報告すること。本コースではレベル1(自己判断)・レベル2(PMOへの相談)・レベル3(スポンサーへの報告)の3段階で設計する。
- → レッスン7
- 温度差のあるメンバー(おんどさのあるめんばー)
- 複数の部門から集まったメンバーの間で生じる、プロジェクトへの熱意の差。背景の理解・役割の再設計・必要に応じたエスカレーションの3段階で対処する。
- → レッスン6
- 5つの典型的な悩み (いつつのてんけいてきななやみ)
- プロジェクトリーダーに共通する5つの悩み。指示の優先度が下がる、決定権が曖昧、動機づけの方法が分からない、人の借り方が分からない、終わらせ方が分からない、の5つ。
- → レッスン1
- 外発的動機 (がいはつてきどうき)
- 評価や報酬など、外部からの働きかけによって生まれる意欲。プロジェクトリーダーは評価権を持たないため、外発的動機に頼れず内発的動機を意識的に高める工夫が必要になる。
- → レッスン6
- 関係性 (かんけいせい)
- 権限を支える3つの土台の1つとしては、信頼や人望に基づき周囲が自発的に協力したくなる基盤を指す。自己決定理論における3つの心理的欲求の1つとしては、周囲とのつながりや承認の感覚を指す。
- → レッスン1
- キャリア5方向 (きゃりあごほうこう)
- プロジェクトリーダー経験を積んだ先にある5つのキャリアの方向性。PMO責任者・事業部門長・プロダクトマネジャー・プロジェクトマネジメントの専門職・独立を指す。
- → レッスン8
- 言質を文書に残す (げんちをぶんしょにのこす)
- 権限に関する合意を口頭だけで終わらせず、メールやチャットの記録として確認を取る作法。相手への不信の表明ではなく、双方の記憶違いを防ぐための実務上の工夫。
- → レッスン3
- 公式権限 (こうしきけんげん)
- 権限を支える3つの土台の1つ。組織図や職位規程によって与えられた、指示・評価・処遇に関する正式な権限。プロジェクトリーダーはほとんどの場合これを持たない。
- → レッスン1
- 自己決定理論 (じこけっていりろん)
- エドワード・L・デシとリチャード・M・ライアンが1985年に体系化した理論。自律性・有能感・関係性という3つの心理的欲求が満たされることで内発的動機が高まると示した。
- → レッスン6
- 仕様変更の承認 (しようへんこうのしょうにん)
- スポンサーから引き出すべき5つの権限の1つ。プロジェクト途中の要求内容の変更について、どこまでをプロジェクトリーダーの判断で受け入れてよいかの線引き。
- → レッスン3
- 責任と権限のギャップ (せきにんとけんげんのぎゃっぷ)
- 与えられた責任の大きさに対して、持っている権限が釣り合っていない状態。プロジェクトリーダーに構造的に伴うもので、完全にゼロにはできないが縮めることはできる。
- → レッスン3
- 通貨交換モデル (つうかこうかんもでる)
- コーエンとブラッドフォードが示した、組織内の協力を通貨の交換として捉える考え方。相手にとって価値のあるものを渡し、見返りとして協力を引き出す発想。
- → レッスン4
- 撤退の作法 (てったいのさほう)
- 失敗プロジェクトを終わらせる際の作法。中止の理由を明確に説明すること、知見をLessons Learnedとして記録すること、メンバーへの感謝と次への接続を丁寧に行うことを指す。
- → レッスン8
- 二重の予算構造 (にじゅうのよさんこうぞう)
- プロジェクトの予算と、各部門(ライン)の予算が別々に管理されている状態。人件費の扱い方によって、ラインマネジャーが人を貸すことへの抵抗感が変わる。
- → レッスン5
- 内発的動機 (ないはつてきどうき)
- 活動そのものから生まれる満足感による意欲。評価権を持たないプロジェクトリーダーは、外発的動機に頼れない分、内発的動機を意識的に高める工夫が求められる。
- → レッスン6
- 破線(はせん)(ドッテッドライン)
- マトリクス組織の組織図で、業務上の指示や連携を行うものの正式な人事権は持たない報告先を示す線。多くの場合、プロジェクトリーダーはこの破線でメンバーとつながる。
- → レッスン2
- フィードバック還元(ふぃーどばっくかんげん)
- プロジェクトでの働きぶりを、原隊の上司に具体的な事実として報告する仕組み。評価権を持たないプロジェクトリーダーが、間接的に評価へ貢献する手段。
- → レッスン6
- プロジェクトリーダー(ぷろじぇくとりーだー) (PL)
- プロジェクトの現場を率いて成果を出す責任者。組織によっては「プロジェクトマネジャー(PM)」という肩書きで同じ役割を指すこともある。本コースの中心的な対象者。
- → レッスン1
- プロジェクト憲章 (ぷろじぇくとけんしょう)
- プロジェクトの目的・体制・権限をあらかじめ文書化し、関係者の合意を得ておく文書。目的・成功基準・スコープ・体制図・権限の一覧・予算の枠・スケジュールの区切り・エスカレーション先の8要素で構成する。
- → レッスン3
- プロジェクトポートフォリオ
- 組織内で同時に進行している複数のプロジェクトの集合。PMOはこの全体の健全性を第一に考え、個々のプロジェクトの成功を第一に考えるプロジェクトリーダーとは視点が異なる。
- → レッスン7
- 有能感(ゆうのうかん) (コンピテンス)
- 自己決定理論における3つの心理的欲求の1つ。自分の能力が発揮され、成長しているという感覚。強みが発揮できるタスクの割り当てや具体的なフィードバックで満たされる。
- → レッスン6
- リレーションシップ通貨(りれーしょんしっぷつうか)
- コーエンとブラッドフォードが示した5つの通貨カテゴリの1つ。人間関係そのものの価値を指す通貨。信頼関係の強化や個人的なつながりの構築が含まれる。
- → レッスン4
- 悪い知らせを早く上げる仕組み(わるいしらせをはやくあげるしくみ)
- プロジェクトが計画通りに進んでいないという事実を、状況が悪化する前に早めに共有する習慣。報告を「早期対応のための情報共有」として位置づけ直すことが有効。
- → レッスン7
- Influence Without Authority(インフルエンス・ウィズアウト・オーソリティ)
- アラン・R・コーエンとデビッド・L・ブラッドフォードの著書タイトル。1989年初版、2005年第2版。権限なき影響力と通貨交換モデルを体系化した古典。
- → レッスン4
- Lessons Learned(レッスンズ・ラーンド)
- プロジェクトがうまくいった点、うまくいかなかった点、次に活かすべき工夫を体系的に記録すること。何を計画していたか・実際に何が起きたか・原因・次への活用の4つの問いで整理する。
- → レッスン8
- RACI (ラシ)
- 実行責任者(Responsible)・説明責任者(Accountable)・事前相談先(Consulted)・事後報告先(Informed)を整理する枠組み。本コースではタスクや成果物の単位で設計する使い方を扱う。
- → レッスン3
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